LOVE, サイモン 17歳の告白


『Love, サイモン 17歳の告白』9.12[デジタルロードショー]スタート

コレのサンプルを見てました。

原題も'Love, Simon'。ベッキーアルバータリの『サイモンvs人類平等化計画』を、“Arrowバース”等の海外ドラマの名クリエイターであるグレッグ・バーランティが映画化したLGBT系青春映画です。主演は「ジュラシック・ワールド」のニック・ロビンソンで、ジェニファー・ガーナーとジョシュ・デュアメルが両親役、妹を人気子役のタリタ・ベイトマンが務め、更に二代目ストームことアレクサンドラ・シップ、「13の理由」のキャサリン・ラングフォード、「THE FLASH/フラッシュ」のキーナン・ロンズデール、「ゾンビーワールドへようこそ」のローガン・ミラー等が同級生役という、中々の充実キャスト。

平凡ながら明るく幸せな家庭と親友たちに囲まれた普通の高校生サイモン。そんな彼の唯一の悩みは自分がゲイであり、それを家族や親友に打ち明けられない事だった。そんな時、高校の裏掲示板に校内に隠れゲイがいるとの書き込みが。自分の事ではないかと一瞬ビビるサイモンだったが、すぐに“ブルー”と名乗るモノが現れる。そして、自分も“ジャック”という匿名を使い、ブルーとメル友になったサイモンは…。

これまで誰にも言えなかった秘密を語る相手が出来て有頂天になる主人公。しかし、それがある人物にバレ、それはひょんな事から…という展開です。

まず、監督作の「かぞくはじめました」同様、この手の内容を扱った映画にしては、これ見よがしにセンスをひけらかす感じは無い代わりに、ぶっちゃければ凡庸な演出に終始。しかし、これが主人公がゲイである事以外は全く普通の青春恋愛映画である本作のストーリーにはマッチしていて悪くはなかったです。ムードも終始爽やか~。

まあ、主人公の秘密をネタに脅し、主人公の友だちとの恋の橋渡しを頼む同級生も、主人公と同じミュージカル部だったり、その恋の相手も異人種だったりと、ある種おとぎ話レベルでリベラルな世界観なのは逆に気になったりもしましたが、概ね気分良く見られる出来でした。役者がイイのもその理由だろうなあ。

サイモンvs人類平等化計画 (STAMP BOOKS)

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以下、ニック・ロビンソンの過去作。ベラ・ソーン、ゼンデイヤ、ニック・ロビンソンとスゴいキャストだな!www.netflix.com