エンド・オブ・オデッセイ
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映画『エンド・オブ・オデッセイ』予告編
コレのサンプルを見てました。
原題は'El cosmonauta'(英題'The Cosmonaut')。アサイラム製より一足早く、リドリー・スコットの「オデッセイ」に便乗した邦題の作品が登場! その実態はスペイン製の宇宙SFドラマです(セリフは英語)。「オープン・グレイヴ 感染」に出ていたマックス・ロッツリーが出演しているくらいで、他のキャストやスタッフは馴染みの無い人たち。
1975年。月面有人着陸に向かったものの消息が途絶えていたソ連の宇宙飛行士スタスから、数ヶ月経って突然交信が!? 地球への帰還にも成功したのだが、交信は交わせるものの、着陸ポイントには影も形も無く…。
一方、宇宙飛行士が帰ってきたはずの地球は全くの無人。彼はパラレルワールドに入ってしまったのか?!と、あらすじだけ書くとSFミステリー風。それに、ソ連は有人月面着陸に成功してませんからね。この時点で、どう転んでいくのか見当がつかないストーリー。
というか、予告編を見ていただけたらわかる通り、映像が非常にキレイな作品で、お話よりもそっちを見てくれという作りでした。大してお金は掛けてないと思いますが、月面着陸の映像はセンス良く作ってあるし、ラトビアやロシアでロケしたんであろう、ちょっとレトロな建物や廃墟は雰囲気アリ。無人のそんな場所に佇む宇宙飛行士という絵は、前述のあらすじと相俟ってファンタジックでさえある。
そんな中に、月へ飛び立つ前の宇宙飛行士と恋人、友人の三人のドラマが、これまたキレイな映像で淡々と挿入、というかこちらがメインで進んでいきます。こちらのパートも具体的な説明は省略されているから、やはり良く言えば観念的な印象に。
しかし、そのドラマのセリフが英語なのがなあ…。コレで一気に下世話に見えちゃった。まあ、国際市場を意識してそうしたんでしょうが、お話だけ拾うと大した事無いから、いっそセリフは全部カットするか、ロシア語にした方が良かったのに。
オチもほとんど無いに等しくて、ストーリー的な見どころは無いから、意欲作にも凡庸にも取れるヘンテコな映画でした。
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