バンク・イリュージョン


※予告編

コレのサンプルを見てました。

原題は'Robin Hood'。ドイツ製のサスペンスアクションです。主演は「エアフォースワン・ダウン」のケン・デュケン。監督はコレが初長編の人です。

2016年。EUの崩壊を受けてドイツの巨大銀行DNBが破産。住宅ローンを組んでいた一般市民が容赦無い取り立てにあう一方で、頭取のカンペンは当局からの追求を逃れていた。金融担当の捜査官マックスとゾフィーが詐欺の容疑で逮捕にこぎつけたものの、カンペンから脅された告発者が証言を拒否した事で不起訴となり、マックスとゾフィーは左遷されてしまい…。

取り立てにあったマックスの姉は悲観して自殺。怒った主人公は、既に発生していた連続銀行強盗犯グループに接触し、かつて自分が逮捕したサイバー犯罪者も巻き込んで、自ら銀行強盗に手を染め、盗んだ金を市民にばら撒く義賊になる…という展開です。

タイトルは「グランド・イリュージョン」からのイタダキですが、そういう華麗な要素は無く、リアルでシリアスなテイストの作品でした。一見ありえなさそうな巨大銀行の破産というのも、今のヨーロッパ経済を考えれば、いつかはドイツも…と感じますしね。

アクションもソコソコ派手だし、役者の演技も良し。

終盤、若干失速気味になるのは残念ですが、結構悪くない出来だと思いました。