セクター1
- 出版社/メーカー: アメイジングD.C.
- 発売日: 2016/01/08
- メディア: DVD
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「セクター1」予告
コレのサンプルを見てました。
原題は'Helix'。コレが初監督作ですが、普段は結構なメジャー映画のVFX関連で働いているらしいエリック・ピーティという人が作った近未来SFサスペンスです。キャストは知らない人ばかり。
バンクーバー。富裕層と貧困層の二極化が進み、遂には壁を隔てて暮らすようになった世界。市民は“ヘリックス”と呼ばれるIDで完全管理されていた。貧困層が暮らすセクター2の“警官”エイデンは、ある夜怪しい男を発見、追跡するが逃がしてしまう。ところが翌朝、その“功績”が認められ、セクター1の警官への昇進が決まっていて…。
勇んでセクター1に向かったものの、この昇進が現市長の宣伝目的の政治ショーの一貫であり、他の警官たちにお荷物扱いされてしまう主人公。一方で、警官たちがヘリックスに頼ったずさんな捜査を行っている事を知り…という展開です。
でまあ、ものすごーくベタベタな近未来設定なワケですが、遠景だと監督お得意のCGでセクター1はピカピカの高層ビル街、セクター2は今にも朽ち果てそうな荒廃具合に見えるものの、近づくとどちらも大した違いは無くて差別化が全然出来てない。役者たちの着てる服、喋り方、そして何よりボンヤリした顔つきと、色んな面が安っぽ過ぎて、どっちにしても近未来感ゼロ。おかげで話も盛り上がらないという。
そのお話も、発端になる事件の詳細等、それ重要なトコなんじゃないの?というポイントの見せ方が下手過ぎるから、やっぱり盛り上がらない…。
真面目に作ってるのは伝わってくるし、役者たちも頑張ってるんですが、いかんせん才能と予算の限界が垣間見えてガッカリ…という凡作でした。