バトル・オーシャン 海上決戦

バトル・オーシャン/海上決戦 [DVD]

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バトル・オーシャン/海上決戦

コレのサンプルを見てました。

原題は‘명량’(英題'Roaring Currents')。韓国では歴代ナンバーワンの超メガヒットを記録した、安土桃山時代慶長の役における鳴梁海戦を映画化した歴史戦争大作です。主役の李舜臣役はチェ・ミンシク、日本側の来島通総役はリュ・スンリョン。他にチョ・ジヌン、キム・ミョンゴンが出演。監督は「極楽島殺人事件」「神弓」のキム・ハンミンです。

李舜臣慶長の役、鳴梁海戦についてはwikipediaででも各自調べて下さい。本編でも、鳴梁海戦に至るまでの諸々は冒頭簡単に触れてるだけで、李舜臣が現場に復帰、来島通総が最前線に到着したところから始まるという潔さ!

で、後半一時間丸々割かれるクライマックスの海戦シーンは、CGやお金が掛けられたオープンセット等々を駆使して、もの凄いド迫力! この時代、ホントにこんなだったのかよ!?という気はしますが、面白いから気にしない! 亀甲船強過ぎ!! キテレツ、さすが!(違う)。

もちろん、このネタで韓国製なんだから、日本が悪者として描かれてます。極悪非道な振る舞いもするし、キム・ミョンゴン演じる藤堂高虎はもの凄く悪そうw。

ただ、そんな日本の武将に、悪役っぽいメイクは施しているものの、現在の韓国映画界を代表する実力派であるリュ・スンリョンたちを配している事からわかるように、それなりに配慮して、バカみたいに見せないようにと作ったのは確か。彼らは、訛ってはいるものの、聞き取れるレベルの日本語のセリフをしっかりと喋ってたり、何と言っても武将が着けてる鎧兜の豪華さと意外にちゃんとした着こなしは、日本の大河ドラマでもこのくらいはやれよ!といいたくなるレベル。

朝鮮側の方も、武具は日本に比べてかなり質素。危機的状況から仲違いが始まったりと、勧善懲悪でベタな抗日映画という作りではありませんでした。

まあそれでも、どうしてもそういう風に捉える人はいるだろうし(だから日本では劇場公開出来なかったんだろうし)、海戦シーン以外の部分はそんなに…な気はしますが、一見の価値はある作品だと思いました。

気になったのは、韓国公開版やインターナショナル版は126分の尺だったのが、今回日本でリリースされるバージョンでは110分に短縮されてる点(自分が見たサンプル版も同様)。コレ、もっと日本の事をヒドく描いてるシーン、もしくは残酷シーンがあったんじゃなかろうか…。ま、確証は無いですけどね。