ながら見日記・外伝

こっちはエログロ抜きで。

ファイティング・ダディ 怒りの除雪車

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7/3リリース オンリー・ハーツ

原題は'Kraftidioten'(英題'In Order of Disappearance')。WOWOWで先行放映済みの、ステラン・スカルスガルド主演のクライムドラマです。共演はブルーノ・ガンツに、「ラグナロク オーディン神話伝説」のポール・スヴェーレ・ハーゲン、「ミレニアム」シリーズのペーター・アンデション、「ストリート・レーサー ファイナル・バトル」のヤーコブ・オフテブロ、「アドベンチャー・オブ・クリスマス 冬の魔女とサンタのプレゼント工場」のアンドレス・バースモ・クリスティアンセン、「ニンジャ:インポッシブル」のヨン・オイガーデン。監督のハンス・ペテル・モランドはコレが本邦初紹介だと思われますが、長年スカルスガルドと組んで作品を撮ってる人みたい。脚本は「パーフェクト・センス」のキム・フップス・オーカソンです。

雪深い田舎町で長年除雪車を運転し、町から表彰までされた模範的父親だったニルス。だが突然、街で暮らしていた一人息子がドラッグの過剰摂取で死んだとの報せが入る。しかし、息子の連れが出来心でドラッグを盗んだ事から巻き添えを食って組織に殺された事を知ったニルスは、復讐を決意して…。

この後は、単身組織の構成員を次々に殺していく主人公。彼の暴走が、とうとう均衡していた街の二つの組織の抗争にまで…という展開です。

こんなお話なんですが、IMDbのジャンルタグが'Action'や'Crime'だけでなく、'Comedy'にもなってるように、話の端々でおかしなトコが出て来るユニークな構成。バックの雪景色からも、やはり「ファーゴ」を想起させる感じ。

また、平凡なオヤジに見えるのに、怒りに震えているとはいえ、突然スーパーマンのように最強殺し屋になってしまえる主人公が、移民である事を一言のセリフで済ませ、実は過去に何かが?と観客に想像させたりと、必要以上に多くを語らない作り。その一方で、死体を大瀑布に捨てるシーン(ココはかなり宗教的?)や、雪原に浮かぶ高層ビル街といった、印象的な映像も続出させるあたりは、この監督の確かなセンスを感じさせます。

実を言うと、話が大きく転がり出す後半より、前述のような説明不足気味の中で淡々と見せる前半の方が面白かったりはしたんですが、全体を通したらユニークで魅力のある出来ではありました。この監督の過去作も見たいけど、ちょっと難しいのかな?

あと、ブルーノ・ガンツセルビアギャングのボスというより、好々爺といった方が正しいようなルックスなのはちょっとショックでした…。

ファイティング・ダディ [DVD]

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